大手前大学 通信教育部(通信制大学)の社会心理学

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社会心理学

※下記の科目詳細は2017年度開講科目です。

基本情報

単位数 2単位 授業方法 メディア授業

授業内容

 私たちは社会の中で生まれ育ち、他者と出会い、集団をつくり、人と人との相互作用の中で生活を営んでいます。そして私たちは、二人以上の人間が集まった時には、一人でいる時には起こりえないさまざまな感情や行動が生じることを知っています。たとえば、相手に対して競争心を燃やすこともあれば、協力を申し出ることもあります。また、見返りを求めず援助することもあれば、激しく攻撃することもあります。こうしたダイナミックな人間関係がどのような心の状態を経て起こるのかを考えることが、社会心理学の大きなテーマのひとつです。

 社会心理学は、現代社会との相互作用という観点、特に社会へのフィードバックが求められる学問です。本講義では、人間と社会の関わりについて、実証的研究や身近な事例を紹介しながら解説していきます。

科目情報

学習内容 概要

第1回 社会的認知(1) 私たちの「ものの見かた」

私たちが何かを理解し、判断するとき、頭の中では、どのような情報処理がなされているのだろうか。
この回では、私たちが、あるものを見て、あるアクションを起こすまでの認知過程について学ぶ。さらに、知覚と記憶スキーマのしくみと特徴について学ぶ。

第2回 社会的認知(2) ヒューリスティックと判断の偏り

私たちの社会的判断には、さまざまな形で偏りが生じやすい。この回では、判断の偏りを生じさせている人間の思考経路であるヒューリスティックについて学び、ヒューリスティックによって生じるさまざまな認知バイアスについて学ぶ。

第3回 社会的態度(1) 態度とステレオタイプ

この回では、社会心理学を学ぶ上で重要な概念である「態度」について学習する。私たちが日常生活を営む上で、態度がどのように使われ、どのような役割を果たしているかを知り、態度と深いかかわりを持つステレオタイプについて、その概念や機能、性質を学ぶ。

第4回 社会的態度(2) 説得と態度変容

前回に引き続き、態度について学ぶ。
認知のバランスが態度にどのような影響を与えるかを学んだ上で、説得的コミュニケーションがどのように態度を変容させるのか、その過程や機能について学習する。

第5回 原因の帰属(1) 帰属理論と帰属スタイル

社会的認知や動機づけに大きな影響を及ぼす「帰属」について学ぶ。
まず、帰属の定義と原理について学び、帰属についての基礎知識を身につけたうえで、自分自身の帰属スタイルを確かめる。

第6回 原因の帰属(2) 帰属がやる気に与える影響

何かに成功したときや失敗したとき、帰属の仕方によって私たちのやる気がどのように変わるかを学ぶ。さらに、帰属の結果、無力感に陥ってしまったとき、どのようにすれば克服できるか、さまざまなアプローチから考える。

第7回 対人関係における心理(1) 対人魅力とその発展

対人関係における対人魅力について学ぶ。
私たちが誰かに好意を抱くとき、どのような要因が関係しているか、また、そこから対人関係はどのように発展していくかについて学習する。

第8回 対人関係における心理(2) 対人葛藤とその解決

前回とは逆に、この回では、対人関係がこじれてしまったときに生じる対人葛藤について学ぶ。
まず、対人葛藤のタイプと解決方法、そこで生じる認知バイアスについて学習し、その上で、葛藤の様相が帰属の仕方によってどのように変わるかを学習する

第9回 集団における心理(1) 集団とは何か

私たちは、社会生活を営むうえで、常に何らかの集団に属している。この回では、集団とはどのようなものか、人はなぜ集団に所属するのか、集団はどのようにして形成され、どのような機能を持つかなど、集団についての基本的概念を学ぶ。

第10回 集団における心理(2) 集団から受ける影響

個々人が集団から受ける影響について、集団凝集性、すなわち「集団としてのまとまり」を軸に学習する。
まとまりが強ければ、その集団は優れた成果を上げることができるのか。また、優れた成果をあげるための集団意思決定は、どのようになされるべきか。これらの点について考える。

第11回 集団における心理(3) 同調と少数派の影響

集団から受ける圧力と、そこから引き起こされる同調行動について学習する。
まず、同調とは何か、その定義や発生過程を学び、なぜ同調が起こるのか、何によって行動が左右されるのか、その要因を学習する。さらに、少数の人間が一貫した主張を行ったとき、集団内にどのような影響が生じるのかを学習する。

第12回 集団における心理(4) リーダーシップとそのあり方

リーダーが集団に与える影響、ならびにリーダーのあり方について考える。
全体を通じて、望ましいリーダーシップとは何かを模索するリーダーシップ論について、その内容と変遷を学習する。

第13回 社会における心理(1) 群集心理と流言の伝搬

群集という巨大な存在が私たち個々人に与える影響を、平常時と非常時の2側面から学習する。
さらに、流言がどのような原因で伝播し、どのように変容するかを学び、情報を正確に伝えるために、メッセージの送り手と受け手がどのような点に気をつけるべきかを考える。

第14回 社会における心理(2) 道徳的判断

さまざまな社会的行動について、そのあり方を判断することを道徳的判断とよぶ。この回では、道徳的判断を左右する判断基準や発達段階について学ぶ。さらに、現代社会で大きな問題となっているインターネットを介した暴力について、どうお得的判断の観点から考え、ディスカッションを行う。

第15回 まとめ ―授業のふりかえり

まとめとして、これまでの授業を振り返る。その上で、社会心理学はどのような学問か、包括的に考える。