大手前大学 通信教育部(通信制大学)の精神分析学

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精神分析学

※下記の科目詳細は2017年度開講科目です。

基本情報

単位数 2単位 授業方法 通信授業

授業内容

本科目では、フロイトが創始した精神分析およびフロイト以降の精神分析について学ぶ。精神分析が明らかにしてきた人間のこころの動きに関する概念が、日常生活の中に息づいていることを実感してもらいたい。

科目情報

学習内容 概要

第1回 フロイトの精神分析①

精神分析の創始者フロイトを取り上げ、その人物像からはじめ、精神分析の誕生過程を最初に確認します。そして、無意識などの精神分析の中心概念を概観し、精神分析でよく批判の対象となる性愛に関して解説します。

第2回 フロイトの精神分析②

フロイトの代表的な著作『夢判断』をもとに夢の意味を読み解く方法を概観し、臨床的に精神分析を学ぶ基礎と言われる5つの症例に触れ、最後にフロイト以降の精神分析の展開を大まかに確認します。

第3回 ユングの分析心理学

フロイトと決別し、分析心理学を打ち立てたユングを取り上げ、その生涯を最初に概観し、「内向的」等の言葉で知られるタイプ論を解説し、集合的無意識を形作る元型とその表現として箱庭やマンダラを取り上げます。

第4回 アドラーの個人心理学

フロイトと決別し、個人心理学を作ったアドラーを取り上げ、その人物像や考え方などをまず確認し、初期の劣等性に関する研究、中期のライフスタイルに関する研究、後期の共同体感覚に関する研究を順に見ていきます。

第5回 アンナ・フロイトらの自我心理学

フロイトの娘であり、自我心理学の礎を築いたアンナ・フロイトの生涯と防衛機制に関する研究を最初に概観し、自我の自律性を強調したハルトマンと自我の心理・社会的発達を研究したエリクソンを取り上げます。

第6回 クラインの対象関係論

アンナ・フロイトと理論・実践面で対立したクラインを取り上げ、その対立の中心となった空想概念をまず確認します。そして、クラインが基礎を作り上げた対象関係論の鍵概念である投影同一化などを取り上げます。

第7回 ボウルビィらの母子研究

自我心理学的な発想に端を発した、乳幼児の直接観察に基づく母子関係の実証的研究を取り上げます。具体的には、ボウルビィの愛着理論、マーラーの分離―個体化理論、スターンの自己感の研究を解説します。

第8回 コフートの自己心理学

自己心理学を考案したコフートを取り上げ、その人物像や生涯をまず概観し、自己心理学の中心概念である双極性自己と自己対象を解説し、最後に、そうした概念と現象面の結びつきを有名な症例「X氏」で確認します。

第9回 ウィニコットの対象関係論

現代の精神分析で重要な理論的な柱である対象関係論から、間にあるものに重きを置いたウィニコットを取り上げ、その生涯と中心概念を概観します。具体的には、ほど良い母親、移行対象、遊ぶことなどを取り上げます。

第10回 ビオンの対象関係論

精神分析の対象「O」を追求したビオンを取り上げ、まずその人物像と集団に関する考え方を確認します。そして、容器・内容モデル、アルファ機能、対象「O」といったビオンの中心的な概念について解説します。

第11回 ラカンの精神分析

フロイトへの回帰を主張し、精神分析を現代的に甦らせたラカンを取り上げ、まずその生涯を概観します。そして、言語的な無意識について解説し、その動きを症例で確認し、最後に、ラカンの理論的展開を説明します。

第12回 ドルトの児童分析

子供の精神分析において特に評価が高く、「魔法を使う」とまで言われた類い希な臨床力を持つドルトを取り上げ、その人物像の説明からはじめ、ドルトが注目した去勢概念を理論および実践面から解説します。

第13回 精神分析と診断学

精神疾患の診断には、DSM-IV等に見られる、症状を記述して分類した操作的診断基準が使用されている。このような診断基準には社会的な圧力が影響する問題点があり、それを精神分析的な懐疑を用いて考察する。

第14回 精神分析と現代社会

父権主義・家父長主義などの様々な権威が失墜した現代社会では、精神分析の観点からは、普通精神病と普通倒錯という二つの現代に特徴的な人間のあり方が想定されている。この回では、この二つについて解説する。

第15回 精神分析と病跡学

フロイトはダ・ヴィンチ等の有名な人物を精神分析の手法を用いて間接的に分析した。こうした病跡学の観点から、フロイトによるダ・ヴィンチ論、ラカンによるジョイス論、他には宮崎駿を取り上げる。