大手前大学 通信教育部(通信制大学)の調査研究方法Ⅰ

調査研究方法Ⅰ

※下記の科目詳細は2018年度開講科目です。

基本情報

単位数 2単位 授業方法 通信授業

授業内容

 本授業は、社会調査全般の入門科目として、社会調査の意義や類型別の基本的知識、社会調査に臨むにあたっての姿勢を身につけることを目的とする。社会調査の種類、意義、歴史、倫理などについて概観したうえで、社会調査の実践例についても学び、調査におけるデータの収集から分析に至る過程について理解する。社会調査士資格を取得する場合には、最初にこの科目を履修することを強く勧める。
具体的な学習目標は以下の通り。
・社会調査の意義や調査倫理を踏まえたうえで、その実行にあたって注意すべき点を説明できるようになる。
・社会調査にどのような種類があるかを理解し、調査目的に応じた選択ができるようになる。
・社会調査のプロセスを踏まえて、調査企画を立案できるようになる。
・調査テーマを設定したうえで、関連する文献・資料を収集できる。
・調査の結果を、レポートや論文にまとめることができるようになる。

科目情報

学習内容 概要

第1回 社会調査とは何か

ここでは社会調査を「データを収集し社会について考えること」と捉え、事例を紹介しつつ、さまざまな種類の社会調査を紹介する。

第2回 社会調査の目的と意義

社会調査は何を目的として行われているのか?そして、調査を行う意義はどのようなものか?事例を踏まえながら、解説する。

第3回 社会調査の歴史

これまで社会調査が歩んできた歴史とその社会的背景について、具体的事例を取り上げながら説明する。

第4回 社会調査がはらむ危うさ

社会調査はときに人を傷つけ、社会を見誤らせる危険性を持っている。社会調査の持つ危うさについて、具体的な事例を示しながら説明しつつ、社会調査に取り組む際の姿勢を涵養する。

第5回 社会調査のファースト・ステップ①(調査設計)

社会調査のプロセスを踏まえたうえで、社会調査を企画・設計をするために、どのような点に注意する必要があるかを解説する。

第6回 社会調査のファースト・ステップ②(プレ調査)

よい調査を企画するためには、そのために事前にテーマに関連した知識を修得する必要がある(プレ調査)。この回では、その基本的な方法について解説する。

第7回 質的調査の基本①(質的調査の概要)

社会調査としての質的調査とは何かを理解し、その大まかな進め方を学ぶ。

第8回 質的調査の基本②(質的調査の実践)

質的調査の実際を、インタビュー調査、参与観察、ドキュメント分析という3つの代表的な方法から学ぶ。

第9回 調査事例の紹介①(質的調査の事例)

過疎地で15年間維持されてきた企業組合「生業の里」の調査過程を写真も使いながら、説明する。

第10回 量的調査の基本 調査の手順

社会調査としての量的調査とは何かを理解し、その大まかな進め方を学ぶ。

第11回 量的調査の基本 サンプリング①

社会調査の方法論の中でも重要な部分であるサンプリング(標本抽出)について説明する。

第12回 量的調査の基本 サンプリング②

量的調査の具体的な方法である調査票調査における調査票作成に必要な事を学ぶ。

第13回 量的調査の基本 調査票の作成

量的調査で得られたデータは、分析する前にどのようなチェックが必要かについて説明する。

第14回 調査事例の紹介②(量的調査の事例)

ある企業で実施した従業員意見調査の内容を説明し、集計から調査結果のフィードバックまでの一連のステップを思い描く。

第15回 社会調査を取り巻く環境

社会調査を取り巻く環境を改めて捉えなおし、社会調査の企画・実施にあたり必要となることを確認する。また、調査倫理への理解を深めるため、「社会調査協会倫理規程」について解説する。