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通信制大学は学歴にならないって本当?通信制大学の就職支援制度を紹介
※2024年10月30日現在の内容です
「通信制大学は学歴にならないって本当?」という質問には、はっきりと「学歴になります」と答えられます。なぜなら、通信制大学は通学制の大学と同じように文部科学省に認定された正式な大学だからです。卒業すれば学士(四年制大学卒業資格)が与えられ、応募資格が「大卒以上」とされる企業の求人にも応募できるので、就職活動で不利になることもありません。
ここでは、通信制大学を選んでも安心して就職活動に取り組めることを解説します。就職活動の際に、通信制大学だからこそアピールできるポイントや、就職サポート体制、卒業生の就職事情などを参考に、将来の就職活動も視野に入れた大学選択に役立ててください。
通信制大学は学歴にならない?
繰り返しになりますが、通信制大学は通学制の大学と同じく文部科学省に認定されている学校なので、大学卒業(学位修得)の学歴として正式に認められます。
詳しく説明すると、通信制大学が学校教育法によって制度化されたのは1947年。その後、1950年に文部科学省から大学教育課程として認められています。現在の通信制大学には、4つの受講種類があり、その中で正規の課程を選択し、通信制大学を卒業すれば「大学卒業(学位修得)」となります。
「通信制大学が学歴にならない」と思っている人は、国に認められている教育機関であることを知らないだけでしょう。企業で人事担当をしている人なら、通信制大学の卒業者は大卒資格があることを知っていることは当然。つまり、就職活動で不利になるのではないかと心配する必要はありません。
むしろ、正しい知識を持っている人であれば、通信制大学を卒業するには高い自己管理能力が必要なことも知っています。卒業しただけで、自己管理能力の高さを評価されるのは通信制大学の強みとも言えます。社会人として働く上での大切なスキルをすでに持っているということは、大きなアピールポイントとなるでしょう。
履歴書への書き方
ここでは、通信制大学を卒業後、就職や転職活動のときに提出する履歴書の学歴欄について、基本的な書き方を説明します。
通信制大学(通信教育課程)卒業であることを記載するのは、強制ではありません。しかし、就職活動の際に必要となることが多い成績証明書や卒業証明書(見込書)などの証明書類には、「通信教育課程」「通信教育部」などと記載されているので、同じように記載するのがおすすめです。
また、同じ大学でも通学制と通信制では偏差値が異なるため、企業によっては通信教育課程であることを明記していないと学歴詐称と見なされる場合もありますので、注意しましょう。
卒業済みの場合
○年 ○○大学 ○○学部 ○○学科(通信教育課程)入学
○年 ○○大学 ○○学部 ○○学科(通信教育課程)卒業
在学中で卒業の見込みが立っている場合
○年 ○○大学 ○○学部 ○○学科(通信教育課程)入学
○年 ○○大学 ○○学部 ○○学科(通信教育課程)卒業見込み
在学中で卒業の見込みがまだ立っていない場合
○年 ○○大学 ○○学部 ○○学科(通信教育課程)入学
現在、同大学にて○年次在学中
記載年は、西暦でも和号でも構いませんが、どちらかに統一しましょう。
就職活動でアピールできるポイント
「通信制大学への進学は就職(転職)活動でデメリットにならない」では、通信制大学を卒業して大卒資格を得られることは就職のメリットであると説明しました。
それ以外にも、通信制大学を卒業したからこそアピールできるポイントがあります。就職・転職活動の際には、通信制大学を選んだ理由や、努力して卒業できたことを伝えるとともに、通信制大学で身に付いた能力や得たものを積極的にアピールしましょう。
スケジュール管理能力
通信制大学では自分のペースで学習することができます。一見自由に見えますが、履修計画をたてて、その計画をきちんと実行していくスケジュール管理能力がないと計画的に学習を進めることができず、単位修得に至りません。スクーリングなどがある場合は、長期に渡るスケジュール調整も必要です。
就職・転職活動の際には、通信制大学の卒業を目指して、どんな努力や工夫をしたか、具体的なエピソードも交え、スケジュール管理能力の高さをアピールすることができます。
継続力
通信制大学で年月をかけ、努力して卒業した実績は、継続力があることの証明にもなります。その理由は、通信制大学の授業は基本的にオンラインのため、一人で学習を続けたことだけでも、ものごとに取り組み続ける能力があると評価されるからです。
多くの企業では、長く働いてくれる人を求めています。自身の目的を達成するため、通信制大学を選び、その目標に向かって邁進したことは、継続力があることをアピールするにふさわしい経験です。
資格取得者であること
教員免許、臨床心理士をはじめ、大学に行かなければ取得できない国家資格があります。これらの資格を在学中に取得できれば、そのこと自体を就職活動でアピールできます。なぜなら、資格取得を目指して通信制大学に入学し、その目的をしっかりと果たすため、在真面目に努力したということだからです。
もちろん、日商簿記検定やファイナンシャルプランナー検定、MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)、TOEICなどの資格も、就職したときに実務に役立ち、アピールポイントとなります。
ポートフォリオがあること(クリエイティブ系)
クリエイティブ系の学科では、在学中の課題や卒業制作として提出した作品をファイルにまとめて、ポートフォリオとすることができます。活動内容なども一緒にまとめれば、学生時代に取り組んできたことが一目瞭然。デザイン関係やIT関係の企業での就職活動には欠かせないツールとなるでしょう。
通信制大学にも就職支援はある
通信制大学には全国の学生が在籍し、大学へ通う機会も少ないので、就職サポートがあまり受けられないのではないかと心配している人もいるようです。しかし、実際にはそんなことはありません。大学にもよりますが、通学制の学生と同じように就職支援が受けられる大学もあり、キャリアカウンセラーによるカウンセリングや、履歴書の書き方まで教えてくれる大学もあります。
資格取得のための制度が整った大学もあり、希望する職業に必要な資格を在学中に取得することも可能です。例えば、教員免許状の取得をめざす場合、国家試験対策から採用試験までのサポートに力を入れている大学もあります。
就職・転職支援の充実度については、大学によってかなり差があるので、出願前のオンライン説明会などに参加して詳しい情報を聞きましょう。
ここでは、通信制大学で受けられる代表的な5種類の就職サポートについて解説します。
キャリアセンター
通信制大学でも通学制と同様にキャリアセンターを利用できる大学があります。キャリアセンターとは、学生のキャリア形成や就職活動をサポートする大学内の組織です。大学によっては、キャリアサポートセンター、または就職支援課という名称で呼ばれていることもあります。就職に関する基礎知識を教えてくれたり、カウンセリング、履歴書の書き方のアドバイス、面接練習など、さまざまな支援を受けられるので、就職のときには頼りになる存在です。
資格取得
資格があると、希望する企業への就職が断然と有利になる場合があります。資格取得のための情報収集や対策には労力がかかりますが、通学制の大学と同様に、資格取得をサポートしてくれる通信制大学なら安心して挑戦できます。
例えば、教員免許の取得から教員採用試験合格までをサポートしてくれたり、それぞれの資格についての対策講座が用意されていたり、目指す職種に合わせた就職支援が整っている大学もあります。大学を選ぶときには、興味のある分野の資格を調べ、そのサポート体制のある大学があるかどうかも確認しましょう。
就職セミナー・ガイダンス
社会人が多い通信制大学ですが、就職活動が初めての新卒学生向けに、就職セミナーやガイダンスなどを実施している大学もあります。カリキュラムに一般教養として組み込まれたり、希望する人だけが申し込んで参加するなど、形態は大学によってさまざまです。
なかには、業界・職種・企業などの仕事研究などの情報を得られ、充実した就職支援が受けられる大学も。初めての就職活動が不安な人は、このような就職セミナーやガイダンスを開催している大学がおすすめです。
インターンシップ・就職先の紹介
一部の通信制大学に限られますが、通学制の大学と同様に、大学に届いた求人を公開していたり、インターンシップ制度がある大学もあります。自分が働きたいと思う企業に推薦されたり、インターンシップに参加することができれば、希望する企業に就職できる可能性が一気に高まります。
ウェブによるサービス
通信制大学のキャリアセンターまで行くのは不便な人に、オンラインで就職支援を実施している大学がおすすめです。求人情報の確認、スタッフへの相談など、大学によってサービスの内容はさまざま。なかには、PCやスマホで24時間いつでも求人検索ができたり、エントリーができるウェブサービスを提供している大学もあります。
大手前大学通信教育部の就職支援
大手前大学通信教育部では、卒業後の就職や転職、キャリアアップを見据えた、専門的なプログラムを開講しています。専門予備校や養成学校などのバックアップにより、独自のノウハウを駆使した学修や合格に向けた試験対策、必須スキルの修得をめざせるのも大きな特徴と言えるでしょう。通信制大学では、就職支援はあまり期待できないのではないかと不安に思っている人も、大手前大学通信教育部には卒業後の進路をしっかりサポートする体制が整っているので安心です。
就職活動やキャリア設計を専門スタッフがサポート※1
大手前大学通信教育部は日本キャリア開発協会(JCDA)と提携し、プロのキャリアカウンセラーによるキャリアカウンセリング※2や就職活動の支援を行っています。就職・転職活動をはじめ、あなたのキャリア設計をサポートします。
※1 正科生のみ対象のサポートです。なお、求人紹介や就職先の斡旋は行っておりません。
※2 個人のキャリア形成に関する悩み(就職咲や就職活動内容のほか、個々の価値観の発見についてなど)を解決するための相談やサポートです。
また、下記のような支援体制もあります。
オンライン キャリアカウンセリング
オンラインで実施のため、通信環境が整った場所であれば、どこでもカウンセリングを受けることが可能です。就職・転職に関する相談、履歴書・職務経歴書の書き方など、専門のキャリアカウンセラーによるアドバイスを受けることができます。
若年層向け就職活動支援
26歳未満の正科生を対象に、就職活動に自発的に取り組む学生をサポートする「就職活動準備コミュニティ」※を提供しています。オンラインでの就職活動に関するガイダンスや専門のキャリアカウンセラーによる定期面談により、就職活動を円滑にスタートできるようサポートします。
※入会期間:毎年4月のみ、入会費:10,000円/年度
公務員試験対策プログラム
大手前大学通信教育部の公務員試験対策プログラムは、大学卒業資格をめざしながら、公務員試験のための専門的な学びを並行して学修できるプログラムです。
本プログラムは公務員試験の高い合格率を誇る専門予備校「東京アカデミー」がバックアップ。試験の頻出分野を東京アカデミーのテキストなどを使って、大学の科目として開講し、全国の拠点を利用したサポートも受けることができます。